出会い(2)

シキ

シキ

2020.04.07

スライムに取り込まれて

意識がとうのいていく

「――――――!」

「――。」

なんだか騒がしいな

最後くらい静かに眠らせてくれ

周りが暗くなる



「この人大丈夫?死んでる?」

「死んでるとか言わないの、大丈夫生きてるわ」



ぱちぱちぱち

焚き火の音がする

暖かい

あれ?死んだんじゃ

「これなに?」

「スライムで作ったスイーツだそうよ。こないだ作り方を見たばっかだから味は保証出来ないけど」

「へー…」

「どう?美味しい?」

…ふーんスライムって食べれたんだ

この人たち誰?

「おきた!」

「え?おきた?」

「…えっと、こんばんは」

起きたらしっかりした布団を被せられていた

ぬくい…

「大丈夫ですか?自分の名前分かりますか?」

「あの、分かりますけどあなた達が助けてくれたんですか?」

「うん!あたし達が君のこと助けたんだ」

元気よく返事をしてくれる

茶髪の…パーマボブって言うのかな

黄色い瞳が火の光を反射してる

服は、ほとんど下着に近い

…ん?ケモ耳が生えてる

「この子がアナスタシア、私がティアラです」

ティアラと名乗った女性はどこからかお嬢様のようなオーラが溢れでている

栗色のハーフアップを黒の大きいリボンで止めている

目の色は薄紫と灰色が混ざっているかんじ

2人とも可愛いなぁ

「名前を伺ってもいいですか?」

「あぁ、ごめんなさい水澄 彩香です」

名前を言うと今にも「?」が出てきそうな顔をされる

「ミスミ アヤカ、ですか?」

「?はい」

「変な名前ー」

えー?へん?

「こらっ、変な名前とかいっちゃダメでしょう?」

それは遠回しに変な名前って言ってますよね

「へんですか?」

「え?まぁはいそうですね…」

悲し

「んっん、話を変えますね

なんであんなところにいたんですか?こんなことを言うのはあれですがミスミさんは弱いですよね」

なんでって、気づいたらなんだけど

そんなこといっても意味わからないよね

どうしよう…

「えっと…、(ぐぅー)すいません、お腹すきました」

「あっ、はい」


「スライムってほんとに食べれるんですね」

「うん!他の魔物も食べれるけどシカクって言うの取らないとダメなんだって〜」

「私は料理が好きなのでとにかく頑張りました」

この世界にも資格ってあるんだ

「あたし眠いから寝るね」

「そうですね、今日は寝ましょう

明日は街に行きますから、もちろんミスミさんも一緒に」

さっきの話忘れてるなー、でも忘れてくれてる方がいいしいっか

「見張りはいいの?」

「使い捨て魔物避け道具を使うので大丈夫ですよ」

「そっか」

ティアラがみんな分の布団を用意してくれる

「なんで3つあるの?」

「スペアです」

へぇー

「おやすみぃー」

「はい、おやすみなさい」

もぞもぞと布団に入る

「…おやすみ」

状況がまだしっかりわかってないけどこれだけはいえるこの2人は敵ではないと


パチっ

朝一番に目が覚めたのはこの私水澄であった。

なんか最初だとテンションあがる

初めて野宿したなぁ

わざわざ布団から這い出でてふかふかの芝生に寝そべる

状況を整理しよう

なんか昨日から状況を整理ばっかしてるなぁ

あれ、そんなにしてないや

まぁいい

私は死にかけて…死にかけたんだよね

アナスタシアとティアラが助けてくれた、命の恩人か

昨日はスライムを食べさせてもらって

布団まで貸してもらって寝たんだっけ

で、今日街に連れてってくれる

「え…美人だし優しい」

明るくなってきたし起こすか

「起きてくださーい」

2人を揺する

「はーい、おきまーす」

そう言って立ち上がる

「…起きてたんですか」

「ふふっ、なんのことですか?しっかり寝てましたよ」

そんな、指先を頬につけて顔を傾けられたって可愛いなんて思わないぞ

「…可憐ですこと」

「ありがとうございます」

「アナスタシアを起こしましょう?」

「起きてください、アナスタシアさん」

揺さぶっても「うーん…」というだけ

「ちょっといいですか?」

そっとどくと

バチーーーン!!!!

ビクッ!

え?何が起きたの?

「痛い!」

「やっと起きましたか、アナスタシア」

「今、何したの?」

ティアラに聞くと笑顔で

「デコピンです」

「え、でも」

スっ

「デコピンです」

分かりましたから真顔で言わないでください

「じゃあ、持ち物まとめて行きましょうか」

「はい」

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